高校生ミチとアキ子は終夜営業のレストラン〈六本木〉で、Ｋ大レスリング部の健次やトランペット吹きの陽二たちと知り合いました。ミチの父は元戦犯で現在病床にあり、同じ戦犯で絞首刑に処された北の遺児茂を引き取り、Ｋ大に通わせています。ミチの母は茂と不倫関係にあり、茂はミチにも欲情的な視線を送っています。このような歪んだ環境に反抗して、ミチは六本木族と呼ばれる無軌道な青春グループに加わるようになりました。ある日、ミチの父はガス自殺を企てて入院しました。家を飛び出したミチはアキ子と共に瞬間の刺激を求めましたが、心の中は満たされませんでした。Ｋ大レスリング部の会が開催された日、ミチは茂の申し込みを断り、中年の男と踊ったため、キャバレーの女と縁を結びました。陽二が女を殴ったことから、ボーイとグループの乱闘になり、陽二は怪我をしました。いつもと違う陽二の強さに惹かれたミチは、その夜彼とホテルで……