高校演剧コンクールで『アンネの日記』を上演することになった演劇部の7名の少女たち。特別講師のミズキレイコは、幸せに暮らしてきた彼女たちがアンネの暗い時代を表現するのは不可能で、このままコンクールに出場しても優勝できないと断言する。そこで彼女はロールプレイングを提案する。内容は、戦時下の架空の収容所での人間関係を演じ、アンネ・フランクが生きた極限状態を再現すること。ロールプレイングを進めるうち、少女たちの友情は支配と服従の関係に変化し、人格が崩壊していく。彼女たちが迎える結末は何か？人間の中に潜む残虐性「私の中のアイヒマン」とは一体何なのか？