マコは電話ボックスで、姉玲子の昔の恋人戸田が作曲した楽譜を落としてしまった。その楽譜を拾ったのは東南大学で友人たちとバンドを組んでいる健一だ。健一は以前からプロミュージシャンになりたいと願っており、ジャズ喫茶の支配人小泉のところにその楽譜を持って行った。やがてその楽譜は「二人の銀座」として登場し、大きな人気を博した。マコは健一を訪ね、この楽譜が姉の恋人が作ったものであることを伝え、返してもらうように頼んだが、健一の曲への情熱に圧倒され、断念せざるを得なかった。 マコは毎日戸田を探し回っている一方、曲はますます大ヒットし、苦悩する健一は小泉に事情を打ち明けた。しかし小泉は「戸田は盗作問題でレコード界から追い出された人物だ」と言って健一を慰めた。それでも健一はマコと一緒に戸田を探すことに決めた。やっと二人は戸田が川崎のキャバレー「風車」でピアニストをしていることを突き止めた。健一が勝手に使っていた……
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