弁護士の巽が大井競馬場に行き、馬券売場で並んでいる最中、前にいた律子と宏美がモタモタしていたため、巽が買おうとした時には発売締切り時間を過ぎてしまい、係員（川口）に窓口を閉められてしまう。憂さ晴らしに巽は居酒屋に入り、主人（都家）に愚痴をこぼしていると、隣のテーブルに律子と宏美が座っていた。帰り道で、若い男（向井）が他の男（笠原）たちと一緒に律子たちを無理矢理誘おうとしているのを見た巽は、その男たちを追払う。翌日、所員の真知子が出て行った後、テレビのニュースを見ていた巽は宏美が絞殺されたことを知る。その後、巽は宏美殺しの容疑者として逮捕された増田忠雄（掛田）の国選弁護士となり、事件を担当した検事のサクライに会う。巽は元検事で、公判検事の北沢とは互いに良く知っていた。10年前、捜査検事だった巽は強姦罪の容疑者に…