恵子はお嬢様学校で有名な女学校に通っている。しかし、彼女は母親のハツが小料理屋を開業した頃に宿した子で、父親のことを知らずに育ってきた。友達からは浮いた行動をとられ、教師たちからも白い目で見られていた。しかし、教師の間崎、橋本と校医の山川の三人は、恵子を温かく見守っていた。恵子は間崎に心を開く一方で、橋本が間崎を愛していることも感じ取っていた。ある日、ハツのところで男たちが乱闘しているのを見て、間に入った間崎がけがをしてしまった。間崎は恵子の家で看病を受けるが、その後、学校内で二人には男女の関係があり、恵子は妊娠しているという噂が広まってしまう。