京都大学農学部の5回生で現正自主休学中の「私」は、かつての恋人である「水尾さん」を研究目的で観察し、240枚に及ぶ大レポートを完成させていた。水尾さんから一方的に「研究停止」を宣告されたものの、「私」は自身の調査能力、研究能力、そして想像力を最大限に活用して研究を続けていた。 その最中、水尾さんを追いかけるもう一人の男性「遠藤」と出会う。遠藤はあらゆる方法を駆使して「私」の研究を妨害しようとするが、「私」も負けずに報復する。ある日、「私」は暴漢に襲われそうになったところを遠藤に助けられ、遠藤から水尾さんを追いかける理由を尋ねられる。 やがてクリスマスの季節になり、四条河原町でええじゃないか騒動が起こる。