府中市に住む小川さんの家族は、母、嫁、役者を目指す息子と娘の四人で、平凡な一家を構成しています。しかし、出戻り娘の恋愛問題や母親の認知症など、家族にはさまざまな問題があります。ある日、小川さんは会社から早期退職を余儀なくされました。意気揚々と第2の人生を始めるつもりでしたが、現実は甘くありませんでした。再就職を目指して職業安定所に相談に行っても、厳しい就職環境に直面します。やりたいこともなく、一旦アルバイトを始めますが、若い女子先輩からダメ出しばかりを受けてしまいます。 「自分の第二の人生、こんなものでいいのか？」と疑問を抱くある日、偶然の機会で大國魂神社の「くらやみ祭」のお手伝いをすることになります。この伝統祭りを通して、小川さんは改めて「人生はまだまだ捨てるものではない。楽しくなってきたんだ！」と感じるのです。